「ポキッ」という音の意味②

 「ポキッ」という音の正体ですが、決して骨と骨が当たってなっているわけではありません。骨と骨がつながっている関節部分は滑液包と呼ばれている袋のようなもので包まれています。そしてその中は滑液という液体で満たされています。

 

 

 滑液はいわば潤滑油のような働きをしているのですが、二酸化炭素などの気体が溶け込んでいます。カイロプラクティックではアジャストメントを行うことはすでに説明しました。このアジャストメンとは瞬時に力を入れて関節を動かしますから、滑液に溶け込んでいた気体が気泡になって破裂します。この時「ポキッ」という音がするわけです。

 

 

 決して骨が当たっているわけではありませんしアジャストメントはてこの原理を利用して一瞬のうちに施しますから、大きな力を入れるわけでもありません。ただし、利用者の年齢や症状、体つき、関節や筋肉の状態などよく見て、やさしく、そして丁寧に行う必要があります。そういった点からしますと「ソフト整体」という表現はあながち間違いではないといえるかもせれません。

 

 初めて学ぶ人のためのカイロプラクティック学入門より